久しぶりに読み応えのある本を読み終わりました。
ずっと読んでみたかった「発達障害大全」。
最近よくご相談を受ける「大人の発達障害」について知識を得ることができました。
といっても、まだ頭の中がぐちゃぐちゃしています。
発達障害って何なんだろうってとても難しい問題です。
当事者と研究者や支援者、内と外の双方へのインタビューを基に書かれたこの一冊。
なんとなく自分の頭で整理できたのは、こんなこと。
発達障害とは、生まれつきの脳機能の偏りであり、脳の個性である。
その偏り自体が障害なのではなく、外部との関わりの中で
問題が発生したときに障害になる。
脳の器質自体は治すことができないが、環境を変えることで問題を小さくすることが
できる。すなわち、発達障害の方たちの生きづらさを緩和することができる。
「発達障害」の対義語は「定型発達」。
発達障害が障害となるのは、発達障がい者がマイノリティだから。数の問題。
なんでも言語化して表現する世の中であれば、空気を読めないことは障害とはならない。
だから、日本で発達障害と診断された人がアメリカに行けば発達障害ではなくなるんだ。
個人商店が多かった昔は、脳の個性が強い人も自分の流儀で生きやすかった。
多くの人が企業に就職するようになって、企業の画一基準に合わせられない人が現れ、発達障害と言われる人が増えたんだ。
年金請求で役だつ箇所に付箋を貼りながら読んだら付箋だらけになってしまいました。
ご相談者の困難さと認定基準を結び付けていくには、障害に対する知識が必要です。
情報盛りだくさんで私の頭には収まり切れなかったけれど、今後ご相談ごとに付箋を頼りに読み直したいと思います。
発達障害に苦しむ方たちのお力になりたいと強く思います。
南大阪・堺で障害年金請求でお困りの方
クレール社労士事務所までご相談ください。