高次脳機能障害で請求した事例【共済年金】

50代男性                                                              傷病名 脳内出血による高次脳機能障害
認定日請求 障害厚生年金2級

相談支援専門員からのご相談で代理請求をお引き受けしました。
脳内出血により、失書・失算などの症状が出るゲルストマン症候群と診断され
初めてお会いした時は、脳神経外科クリニックにて
理学療法士や作業療法士のサポートの元、リハビリに励まれているところでした。

脳血管障害により、モノの概念がわかりにくくなっているということで、
モノの名称と内容を結びつけるようなリハビリや、
簡単な計算を繰り返すリハビリを週に2回行っているとのこと。

また、ご家族との関係や職場での人間関係でもうまくいかないことがあり、
日常生活全般についてもリハビリ先生に相談されているご様子で
患者さんとリハビリ先生の信頼関係が築かれている様子がよく伝わってきました。

私が初めてお会いした時は、人間関係不調、精神症状も出ているとのことで
ちょうど休職中ではありましたが、その後1ヶ月の通勤訓練を行って職場復帰も
果たされました。

私が年金請求についてご説明し、必要な事項を確認させていただく間、
特にその応対に不自然なところもなく、きちんと答えてくださいます。
お金を浪費してしまうなど、ちょっと気になる話はありましたが、
具体的にこれが出来ないんです!こんなことで困っています!というご本人の自覚も
あまりなくこれが、この病気での請求の難しさなんだなとしばらく経ってから
気づきました。
幸い仕事復帰も順調に進み、経済的に安定しておられたことから時間をかけて
お話を伺うことにしました。
何度も質問と返答のやり取りを行いました。

今回の請求ではリハビリご担当者との連携の必要性を強く感じました。
何がこの方の障害なのか、リハビリ先生がいなければ掬い上げることは難しかったと
思います。高次脳機能障害について私も教えを請い、勉強させていただいたおかげで、
書類作成もスムーズに進みました。

仕事も順調に進まれていたことから、3級かなと思っていましたが、結果は2級。
認定日遡及もあることから、まとまった年金が入ることになりました。
障害特性より浪費の恐れあり。今度は相談支援の方との連携が必要です。

南大阪・堺で障害年金申請でお困りの方
誠心誠意対応いたします。
どうぞお気軽にクレール社労士事務所までご相談ください。

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