40代女性 傷病名 下垂体腺腫
認定日遡及請求 障害厚生年金3級
下垂体腺腫は、脳の「下垂体」という部位に発生する良性の腫瘍です。
下垂体(脳下垂体)は、名前のとおり大脳の底に垂れ下がるように
存在する非常に小さな構造物で、ホルモン分泌に関わっています。
発症はまだ20代前半というお若い時期。ようやく会社に慣れた頃。
文字の見落としで異変に気付かれ眼科受診となりました。
頭部手術、ホルモン分泌による外見の変化、視野欠損、
一度にいくつもの恐怖が襲い、
治療方針についてご家族で何度も話し合われ、
手術以外の治療法も模索されました。
その後、片目失明状態となり、腫瘍摘出手術を4度受けられました。
現在も目の状況は変わっていません。
2年ほど前に障害年金の存在をお知りになり、ご相談に来られました。
①初診の証明ができるか
②障害認定日の診断書がとれるか
③障害等級に該当するか
この3点に悩みながら一ずつ問題をクリアしていく日々でした。
①:会社に提出した休職の診断書と、その後転々とされた病院の
カルテ記載「〇〇年〇〇月頃より視覚障害出現」によって。
②:ちょうど受診をしていない時期。
障害認定日から半年後の診断書を提出。視野図なし。
③:旧障害認定基準でも新基準でも障害手当金相当。
「治らないもの」として3級認定されるか、
視野と視力の併合認定で3級認定されるか、望みをかけました。
少なくとも事後重症の予備的請求は通ってほしいと祈る気持ちで提出しましたが、
結果は25年遡及の認定日請求が通りました。
が、20年分は時効にかかり受け取ることができません。
もっと早く制度をお知らせできていたらと悔やまれます。
受給の報を受け、これで前を向いて生きていけますという
お客様の言葉に胸が詰まりました。
3級認定の根拠はこれから審査資料の開示で調べていこうと思っています。
25年間カルテを保管してくださった病院に
また、事情をご理解くださり、丁寧に診断書を作成してくださった医師に
心から感謝申し上げます。
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